 |
|
 |
近代国家の繁栄が母子によることがいかに大きいかは、今更ら多言を要しません。健全な母、健康な乳幼児が国の発展、繁栄の基礎でありますだけに、この育成は、緊急かつ重大であります。
従来、児童福祉法の制定その他諸法案の整備などで施策がとりあげられてまいりましたものの、今日の現状では諸外国に比べ、まだまだの感があり、関係者を痛く憂えさせております。
妊産婦の過労働、母体栄養の不足、家族計画の無知、乳幼児保育施設の不備など改善を必要とする諸問題が散在しています現状は誠に遺憾なことで、国家としても早急な改善が望まれていますことと信じます。
よき社会人、家庭人として伸びゆく子供の成長を阻害する要素を排除し、子女の保護育成に当る母性の福祉が、一刻も早く改善されることを痛感するものであります。
ここに思いをいたし、同憂の士、各部門の専門家たちの固い結集を得まして、ここに母子の健全な心身を養い得る環境を与える方途を研究、助成し、同時に関係各機関と密接な連絡を保ちつつ、最も能率的、機能的な効果をあげることによって、いささかでも母子福祉行政の向上に資したく存じ、財団法人母子衛生研究会を設立いたします次第であります。 |
| 昭和35年3月 設立趣意書より |
|
|
|
 |
|